じじーは語る

じじーに、きなこが死んだことを葉書に書いて伝えた。

妻を亡くし、その後独身を貫いたじじーにとって、きなこは唯一じじーにキスをしてくれる♀だった。一緒に住んでいるとき、じじーはきなこを可愛がってくれた。じじーは、何度言っても自分の部屋のサッシを開けっ放しにするので、きなこはよくそこから脱走した。何時間もじじーを恨みながら外を探し回ったっけ。

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小さなきなこ&サマースタイル・じじー

今は離れ離れに暮らしているけど、たまに遊びに来る時は、「オレのこと覚えてるか~~?」と言ってきなこをさわってた。

じじーは葉書を読んでびっくりして、電話をくれた。
父親の前で泣いたことは、母が亡くなった時以来か?とにかく涙が止まらなくて、じじーがきなこの思い出話をするのを聞いた。

「元気によく脱走したなあ。あの猫は変わった猫だったなあ」
好き、とか可愛いとか言えないじじーの、精一杯の褒めことば。


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きこりじじーを見守るきなこ


「猫でもいなくなると淋しいもんだなあ。まあ、今度落ち着いたらな、また飯でも食いに行こうや」

と優しいじじーであった。じゃあ、銀座あたりでお願いします。


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家庭訪問

く~ちゃんが来てくれた。

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「このたびは・・・」

「過分なお心遣い、痛み入ります」

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「あずきさんも、さぞお力落としのことと・・・」

「主人が、『オレが死んでもこんなにお花は届かない』と申しております」


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「仕事の方はいかが?」

「なんとか。く~ちゃんは?」

「通勤が。電車の中の高校生、なんであんな声でかい?」

「面白くもないのに『逆に笑える~』って。逆じゃないし。」

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「みんな同じ顔やし」

「若い俳優ね(ひとくくり)。」

「区別がつかん」

「宮崎あおい・・・」

「知らん」


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「小栗旬とかって」

「良さが、まったくわからん!(強調)」

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「竹之内豊のドラマ見るとほっとするねん」

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「いいわ~、竹之内豊。」

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「このたびはまことに・・・」

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「来てくれてありがとう」


All photos by く~ちゃん


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なんか違う

きなこがいなくなっただけで、これだけ家の中の雰囲気っていうものが変わるものですかね。
色んなところがちょっとずつ違っていて、
たとえば朝起きたときに、あずきがぽつ~~んとリビングで待っている。私たちを。。。じゃなくて、餌をですね。以前ならば、2匹で待っていた。それが今はあずきだけ。

そんな喪失体験を一日中した後、人間が寝る時間になって、
今まではきなこが私のメディカル枕の中央で先に寝ていて、
そのお嬢様を起こさないように、わずかに残された枕の端っこの部分に、そ~と頭を着地させるのが習慣だったのに、そんな儀式もなし。

↓儀式の次は、私のまぶたにアゴをのせて寝るのがお決まりのコースでした。
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毎日読む聖書も、「人生ははかない系」の箇所に目に留っちゃいます、どうしても。

イザヤ 40:6~8
「すべての人は草、その栄光は、みな野の花のようだ。

主のいぶきがその上に吹くと、草は枯れ、花はしぼむ。まことに、民は草だ。

草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」

猫だけじゃない、今地上にあるものぜ~~~んぶ、自分も含めて、いつかなくなってしまう。どんな有名人も、どんな偉い人も、立派な会社も、国だって。みんな「草」だって。草ってさあ・・・はー(ため息)

あたしも草か。草は草らしく、身を低くして生きよ、と神様に言われたわけです。

あずき。

「花はしぼむ。それなら食う」

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「ごちそうさまでした」
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お花を贈ってくれたわが心の友。本当に感謝しています。あずきから避難させるべく、キャットタワーの上に。
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おぶじぇ でゅ ふろーらる きゃっとたわー。


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バイバイ、きなこ

きなこ、11日(土曜日)の明け方に12年間のニャン生を全うしました。
色々な人たちに、可愛がっていただいて、ありがとうございます。
こんなに可愛くて、面白い猫を神様から頂いて、本当に感謝しています。
神様に頂いたものは、いつかすべて神様にお返ししなければなりません。
その日がやってきました。

最期の3日間、様態が思わしくなったかのに病院嫌いのきなこにストレスを掛けたくなくて、病院には行かなかったのでした。なんだか見殺しにしているようで、先生に往診してもらいました。

「あと1日か、2日だね」はっきり言ってくれてうれしかったです。心の準備が整い、リビングに布団を敷いて、布団と布団の間にきなこの手作りベットを置き、川の字で寝ることができました。先生は「最期の看取り方について、夫婦の意見は合わないですよ」と。。。おや?清ぢ~とケンカしたことがなぜかバレテイル?!

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↑ ラストショット


「ぼくの犬を病気で安楽死させたんです。そのときはケンカして離婚しそうになりましたもん。毎晩布団別の部屋に敷いて・・・」うちと一緒。。。「でも最期は、よかったね、っと2人で納得できたんです」

それもうちと一緒。このところ土日は出張続きだった清ぢ~がたまたま家にいる日が最期になってくれて、神様の哀れみに感謝しました。

きなこが息を引き取った後、あずきは臭いを嗅ぎに来て「あれ?これ、きなこじゃない」という顔をして、ぷいっと離れ、もう二度と近づかなかったです。その日は暑い土曜日で、すぐに火葬するところを探してきなこの亡骸を置いてきました。

「青空を仰いでみなさい。
これらすべてを造られたのはだれか。
星の群れを数えて、引き出された方。
星一つひとつの名を呼ばれる方。
あなたは知らないのか、聞いたことがないのか。
主はとこしえの神、
地の果てまで創造された方。
弱ることなく、疲れることなく、
その英知ははかり知れない。
弱った人に力を与え、
落胆している人に大きな力を与える」

聖書のことば(コンサイスバイブルの30ページ)

今はとても悲しいですが、神様は私に力を与えてくださるはず。
神様は世界を創造し、猫も造った。不思議だなあ。ありがとう、神様、猫を造ってくれて!

ありがとう、きなちゃん。楽しかったよ!

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お見舞い byあずき

きなこの病気が思わしくないです。月曜日に病院に行ったことでストレスを与えてしまい、飼い主として苦悩。大好きな家で大好きなものだけ食べさせてあげることにしました。

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あずき「おふくろ、見舞いに来てやったぜ」

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あずき「何か食べたいものはあるか?」

きなこ「食欲がなくってね。M治Bガリヤヨーグルトが食べたいわ・・・それから・・・」

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あずき「なんだよ、遠慮せずに言えよ」

きなこ「実はね、あんたのお父さん、本当は生きてるんだよ」

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あずき「まじかよ?!そういう展開?」


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«いのちを捨てる・・・